バイトをクビになり、違うパチンコ屋でバイトしていた頃
I店をクビになってからのえんおうさんは今度は違うパチンコ屋さんでアルバイトをしていました。
パチンコ屋でのアルバイト経験があったため、新しいバイト先での仕事にはすぐに慣れる事ができました。
しかし、ある日悲劇がえんおうさんを襲いました。
ギックリ腰です。
パチンコ屋で働く人の職業病とでも言いましょうか、元々腰の良くなかったえんおうさんは玉を運ぶ時にギックリ腰をやってしまい、とても出勤できるような状況ではなく、1週間ほど休みをもらいました。
ちょうどその頃、別のパチンコ屋さんで働いているT君から連絡があり、ご飯を食べに誘われました。
まさかのパチプロ宣言!
待ち合わせ場所に向かい、食事をしているとTは私に向かって言いました。
明日からパチプロになるぞ!
今日でバイト辞めてきたからお前もバイト辞めて一緒にパチプロになるぞ!
はい?!
私はこの人何を言っているんだろうと思いました。
T君がパチプロになろうと思ったのは、自分が働いているパチンコ屋さんに毎日打ちに来ている常連がいつも勝っているため、それを見て働くのがバカらしく思えてきたそうです。
それにしてもいきなりパチプロになると言われても全く実感が湧きません。
T君はパチスロに関しての知識は割と豊富でしたが、私は素人に毛が生えた程度なのでとてもパチスロで稼げるとは思いもしませんでした。
その旨を伝えるとT君は言いました。
大丈夫だ。俺に考えがある。
具体的にどんな考えなのか聞いてみると教えてくれました。
作戦はこうです。
①ノリ打ち
②投資を抑えるために、必ず隣同士に座り、先に当たった方がコインを横流しする
③状況を見て設定の良さそうな台が空いたら相談して移動する
今考えるととてもこの作戦が上手くいくとは思えません(笑)
しかし当時はパチスロに詳しいT君が言うのだから上手くいくのかなと思ってしまいました。
そして私もバイトを辞めてパチスロを本格的に打ち始める事になったのです。
そしてT君が選んだ機種は・・・
ハナビです!
幸い春休みだったえんおうさんは毎日打ちに行くことができました。
2人の家からそこそこの距離にある駅前のD店を主戦場として選びました。
朝の並びは毎日数名なので、オープン前に店に行き、2人で並んで打つという毎日でした。
ハナビの詳しい紹介は後日しますが、当時はなかなかの人気台でした。
リプレイハズシは2コマ余裕があるのでそこまで難しくはありませんでしたが、通常時の中リールの氷の引き込みが2コマ(たしか斜め氷は3コマ)なので素人には難しい台でした。
当時色目押ししかできなかったえんおうさんは、中リールに2つある7の見分けが付かなくて最初は苦戦しましたが、 BARを目安に目押しをほぼ完璧にこなすことが出来るようになりました。
本当に勝っていけるか不安でしたが、ノリ打ち作戦が功を奏したのか、月10万ほどは勝つことができていたと思います。
これならバイトするのと同じくらいなのでえんおうさんは満足していました。
ところが、えんおうさんの春休みが終わってから状況が一変しました。
えんおうさんは一応大学生なので、春休みが終わったら大学に行かなくてはいけないので春休みの時のように毎日打ちに行くことができませんでした。
打ちに行けるのは、出席しなくても単位が取れそうな授業の日、平日1~2日と土日のみだったため、週に3 ~4日しか打てなくなったのです。
そんな中でT君は私が打ちに行けない日も1人で打ちに行き、勝ったり負けたりを繰り返し、一緒に打ちに行っても稼働日数の少なさから以前のように勝てなくなってきたのです。
そして、あまり勝てていないのに食事や飲みに行ったりするため、2人の軍資金は段々となくなっていったのです・・・
ああ、やっぱり人生そんなに甘くないな。
そう実感したえんおうさんでした。
やっぱりまたバイトでも始めようかな。
そんなことを考えていました。
勝てなくなってしまったえんおうさん達はどうなったのでしょうか?
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