だんだんバイトにも慣れてきた
前回の記事はこちらからどうぞ
→【昔話】パチンコ屋でバイトを始めたきっかけ。そしてクビになるまで・・・【前編】
パチンコ屋での仕事にもだんだんと慣れてきたころ、その事件は起こりました・・・
パチンコ屋では閉店後に、社員、バイト、掃除のおばちゃん、おじちゃんで閉店作業というのを行います。
掃除をしたり、駐車場のゴミ拾いをしたり、パチンコ台のガラス扉を開けたり箱を拭いたりなどなど。30分〜1時間くらい作業を行います。
えんおうさんは仕事はしっかりやるタイプなのでいつも指示された作業を黙々と行っていました。
バイトにも慣れてきた頃に事件は起きた
ある日の閉店作業中、同じバイトのH君にトイレに行こうと誘われました。
連れションか。
そう思いH君について行くとトイレの個室に入り言いました。
「閉店作業なんてかったるいからここでタバコ吸おうぜ!」
う〜ん。
別に今タバコ吸わなくても閉店作業終わればゆっくり吸えるしなあ。
そう思ったのですがここで断るのも感じが悪いので私も一緒に個室に入って2人でタバコを吸いました。
どんな話をしたかは覚えていませんが、H君と話をしながら一服した後個室のドアを開けました。
すると・・・
個室の前に店長が立っていました。
しまった!
私は全身の血の気が引くのを覚えました。顔は青ざめていたと思います。
「青ざめたな・・・このナイフを見ておいぼれのジョセフの時より恐ろしい結末になるのを気づいたようだな!」
(野郎 なんてことを思いつくんだ・・・こいつは・・・やばい・・・ぜ)
店長に事務所に来るように言われ、他の社員やバイトも作業を中断して事務所に呼ばれました。
全員が事務所に集まると店長は言いました。
みんなが閉店作業をしている最中にこの2人はトイレでタバコを吸っていた。
お前ら何考えとるんや!!
店長は見た目はかなりイカついですが、普段は優しい方でした。
その店長がキレている。余計に恐怖を覚えました。
店長は私に近づくと・・・
パンチ!
キック!
(デビルマンは超名作)
4〜5発入れられました。
かなり強烈なものでした。
しかしH君はこの程度ではありませんでした。
そこにいた全員が引いてしまうくらいボッコボコに殴られていました。
その後また私も数発殴られましたが、H君ほどではありませんでした。
H君の顔が腫れ上がるほど殴られた後、閉店作業に戻るように言われましたが、H君はとても作業が出来るような状況ではなく主任に送られて帰り、私達は作業に戻りました。
店長にはかなり激しく殴られましたが、不思議と憎しみなどは湧きませんでした。
だって自分が悪いんだから。
H君に誘われた時に断ればよかったのです。
しかし後悔しても仕方ありません。
店長からは2度としないように注意され、翌日からも通常通り出勤するように言われました。
私は翌日通常通り出勤しましたが、H君の姿はありませんでした。(とても出勤できる状況ではなかったと思います。)
結局H君はそのままバイトを辞めました。
店長には「昨日はやり過ぎた。悪かったな」と言われましたが、私は自分のしてしまった愚かな行為を反省し、店長に心から謝りました。
掃除のおばちゃんなどからは、「あんた昨日あんな事があったのに今日も仕事に来て偉いねえ」などと声を掛けてもらいました。
えんおうさんは普段は真面目に仕事をしていたので、店長も社員の方もおばちゃん達もちゃんと認めてくれていたのだと思います。
後で聞いた話によると、H君が閉店作業中にタバコを吸っているのはいつもの事だったそうです。
そのため、私はH君連れて行かれたのだろうと誰もが思ったそうです。
しかし、私が断らずに一緒にタバコを吸ってしまったのは事実です。ホントに反省しました。
これで一旦この件は落ち着いたのですが、事件はここで終わらなかったのです・・・
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